古民家カフェは、古き良き日本家屋のどこか懐かしい雰囲気が落ち着くことから、カフェとの相性がよく、古民家をリノベーションしてカフェをオープンさせる方も増えています。
しかも、最近では空き家の増加による問題もあるため、昔ならではの日本伝統家屋を再利用でき、これからも活用されるのは、とても夢があって素敵ですね。
今回は、古民家カフェのリノベーションで注意する3つのポイントを解説していきます。
古民家の選択
古民家というだけあって、もちろん古い住宅なので、外観や外装だけで判断するのではなく、しっかり内覧して内装の確認する必要があります。
もし、以前住んでいた人の家具や私物などがある状態だと、片付け、掃除などから始める必要が出てきます。
中には、古民家カフェの雰囲気をより一層引き出せる屏風や襖、障子などが残っている可能性もありますが、不必要な物を処分しなくてはいけないとなると、時間と労力を要することになるので、計画通りに行かなくなることもあります。
また、どの程度のリノベーションにするのか、どの程度の既存のものが使えるのか、確認することもできたり、実際の広さも体感できるので、店舗にしたときをイメージしやすくなります。
あまりにも損傷がひどい場合は、工事に費用がかかってしまうので、どこを改善していくら費用がかかるのか、ある程度の予算構成に役立ちます。
あまりに修復するのに予算がかかってしまっては、内装に力をいれたかったのに満足にできなかったなどの結果に繋がってしまうので、プロに任せる修繕とDIYで改善できるのか、しっかりと事前に計画を建てましょう。
リノベーションで注意する3つのポイント
◯景観をくずさない
せっかくの昔からある日本の伝統的な家屋なので、その味を活かすためには、真新しいものばかりで固めてしまうと馴染まずに浮いてしまいます。
全体の統一感や馴染みがなくなり、おしゃれからかけ離れていってしまいますよね。
廃材を使って作っていくことや古いものをキレイにみせたり、逆に綺麗な物を古く見せたりすることで、現代のものでも、違和感なく雰囲気に馴染ませることができる様になるので、さまざまな工夫を取り入れましょう。
◯配管の確認
カフェには欠かせない厨房設備やお客様用のお手洗いを配置するためには、配管が使えるものなのか、または新設しなければならないのかを確認が必要です。
古ければ古いほど配管の劣化は比例していくので、見落とさずに必ずチェックしてください。
◯屋根の確認
茅葺き屋根の場合、藁のまま敷いてあるだけの場合は、雨漏りが心配になります。
さらに、その下にある躯体まで腐らせてしまうので、屋根の構造にも注意しましょう。
もし藁の上に鉄板が張ってある屋根の場合は、鉄板のサビが酷くないか、穴が空いていないかなど確認をすると雨漏りの心配が軽減され、家屋全体の耐久性も低下しにくいため、より安全にすることができます。
古民家の場合は、物件自体安いですが、古いが故に直すところも多くあるため、注意するポイントを見落とさないようにしましょう。
今ではなかなか手に入らない太い梁や、味わいのある板材を使い、昔ならではの風合いを活かした店舗で特別な古民家カフェを演出させていきましょう。