飲食店の店舗設計では「窓」についても考えなければいけません。
窓には飲食店のデザイン面だけでなく換気や排煙などの機能面や衛生面でも重要な役割があります。
今回は、飲食店の窓の配置や役割などの注意点について解説をします。
飲食店における窓の役割
飲食店における窓の役割は、設置する場所によって異なります。
ホールでは、外からの採光を取り込むことで、店内の雰囲気を良くする効果があります。
また厨房では、臭いや煙が発生することが多いため、換気や排煙などの役割があります。
店舗において窓は、小さい要素に思えるかもしれませんが、衛生面や機能面、デザイン面など窓には多くの役割があることを知っておくことが重要です。
大きい窓を配置することで安心感が得られる
飲食店では、ガラス窓の配置された外観デザインが重要になります。
飲食店に入店したことのないお客様は、店内の様子を知ることができません。
そこで、店内の雰囲気やスタッフの働いている様子がみえるように、窓を配置することでお客様は安心感を得られます。
逆に、店内の様子が把握できないような飲食店では、お客様は不安を感じてしまい入店がしにくくなります。
このように飲食店では、大きな窓を配置することで入店率のアップを期待できます。
ホールの窓は外の景色や採光を取り込む役割
お客様が利用するホールでは雰囲気を演出するためにデザイン面にこだわる必要があります。
ホールの窓の役割は外からの採光を取り込むことと綺麗な景色をみせることの2点です。
飲食店では照明によって店内の雰囲気作りをすることも可能ですが、外からの自然光を上手に利用することで清潔感のある演出をすることができます。
また外からの景色を綺麗にみせるためには窓自体を綺麗にメンテナンスする必要があります。
窓を開閉すると汚れやすいため、ホールの窓は閉じたままにすることで汚れにくく掃除がしやすくなるというメリットがあります。
厨房の窓は換気がしやすいよう機能性を重視する
一方で、厨房の窓には、ホールの窓とは異なる役割があります。
厨房では、調理過程で発生する煙や臭い、熱などを排出するために換気、排煙、排熱などの役割が必要です。
換気をするために窓を開けるので、外から虫などが侵入しないように網戸が必須になります。
そして、厨房の窓は衛生面で重要になるためスタッフの見える場所に配置をすることで常に注意を払うことができます。
まとめ
今回紹介したように飲食店の窓は、ホールや厨房によって役割が異なります。
お客様が利用するホールではデザイン面、調理をする厨房では機能性や衛生面が重要になります。
店舗設計をする際には、窓の配置についてもデザイナーが在籍している施工会社と相談しながら店舗作りを一緒に進めていくこと大切です。