美容室は、内装材を使わないコンクリート打ち放しの内装がオシャレと思う方もいると思います。
見た目がお洒落だから導入を考えている方も多いと思いますが、コンクリートの性質や効果を知らずに工事をしてしまうと後悔するかもしれません。
今回は、美容室で内装をコンクリート打ち放しするメリットや注意点を解説します。
美容室の内装をコンクリート打ち放しにするメリット
見た目がお洒落なコンクリート打ち放しの内装デザインですが、美容室に導入するメリットはあるのでしょうか。
ここでは、内装をコンクリート打ち放しにすることで、どのような効果があるかを紹介します。
限られたスペースを広くみせる効果
コンクリート打ち放しの建物は柱の数を少なくすることができ、広いスペースを確保できるメリットがあります。
内装材を使わないコンクリート打ち放しでは、面積を限界まで活用することができるため設備などを設置する数を増やすこともできます。
小規模な店舗など少しでもスペースを確保したい場合には有効な手段だといえます。
防音性や防火性が高い
コンクリートは、重たいために振動が伝わりにくく防音性に優れており、また耐火性も高いため火事の心配も少ないという性質があります。
特に、テナントやショッピングモールなど一部区画を賃貸して利用する場合には、火事のリスクの心配や周辺の騒音に悩まされないリラックスできる環境が求められます。
特に、美容室では落ち着いた環境で施術をする必要があるため、防音性や防火性の高さは大きなメリットになります。
開業する時のコスト削減
コンクリート打ち放しの状態で開業することで、内装材などを使用しないため工事費用などを大きく削減することが可能です。
美容室を開業する際には、いかに初期費用を抑えることができるか悩む人も多いと思います。
コンクリート打ち放しにすることで、壁や天井の仕上げをする必要がない分、少ない費用で開業することができます。
コンクリート打ち放しのデメリットとは
一方で、コンクリート打ちっ放しのデメリットといえるのが、温度調整が難しい点です。
コンクリート打ち放しでは、断熱材などを使用しないため、夏は暑くなりやすく、冬は寒くなりやすい特徴があります。
また、コンクリートは硬い素材なために、足腰への負担が高くなる可能性も考えられます。
美容師は、基本的に立ち仕事なため、硬いコンクリートを歩きながら作業することは、体への負担になる場合があります。
まとめ
美容室のコンクリート打ち放しの内装デザインは見た目が優れているだけでなく、開業資金の節約やスペースを広く活用することなどができます。
一方で、温度管理やメンテナンスなど利点だけではないことに注意しないと、開業してからトラブルになるかもしれませんので、メリットだけでなくデメリットも知った上で店舗設計を相談していきましょう。