オフィスの設計をする際には、通路の役割やレイアウトについて考える必要があります。
オフィスの通路には、建築基準法などの法規制によって必要な幅が決められているため、何も知らずに設計してしまうと失敗をする可能性もあります。
今回は、オフィスの通路の役割や法規制についてしっかりと理解しましょう。
オフィスの通路の役割とは
オフィスの通路は、移動するためだけではなく、情報発信をすることや避難をするためなど様々な役割があります。
避難経路
オフィスの通路は、火事や地震などの災害があった場合の避難経路としての役割があります。
避難しやすい通路にするためには、動線をシンプルにすることが大切です。
通路が複雑になっていると、避難をする人は非常口の位置が把握できなかったり、混雑して進めない場合があります。
また、避難経路上のレイアウトにも注意をする必要があります。
例えば、避難経路に給湯室などの火を扱う部屋があると、二次災害によって通れなくなる可能性もあるため、店舗設計をする際には、フロア全体を把握して計画する必要があります。
移動用の通路
一般的に、オフィスの通路は、移動用で使用されることになります。
オフィスの従業員だけでなく、お客様や求職者など様々な人間が利用するため、複数の人間が通行しても事故やトラブルが発生しない作りにする必要があります。
建築基準法で定められた通路の幅
オフィスデザインで、注意をしなければいけないのが、建築基準法です。
建築基準法は、建物の最低限の基準を定める法律で「建築基準法119条では廊下の幅について」の基準が定めされています。
・両側に居室がある廊下における場合には1.6m
・その他の廊下における場合1.2m
(建築基準法より引用)
上記のように、通路幅には基準があるため、オフィスの設計をする際には、廊下の幅の内法で計算をすることや、柱などがある場合には、一番狭い箇所で計測することをしましょう。
オフィスのコンセプトを伝える手段
オフィスの通路は、移動手段としてだけではなく、会社の指針やコンセプトなど様々な情報発信をする場所として活用できます。
通路の色を会社のブランドカラーにすることで、統一感を出すことができます。
また、ホワイトボードやモニターを設置することで、社内での情報の共有やお客様へのアピールをすることも可能です。
まとめ
オフィスの通路は、建築基準法などの法令を遵守した上で、情報発信や社員のモチベーションをアップするようなデザインにしていくことが大切です。
オフィスのコンセプトを通路のデザインにも反映させることで業績アップに繋げることができます。