近年では、5坪以下の小規模な飲食店の居抜き物件が注目を集めています。
5坪では飲食店を開業するための広さが足りないのではと思う人も多いかもしれませんが、間取りやレイアウトに注意すれば失敗することなく開業することができます。
今回は、5坪の飲食店のレイアウトや間取りについて解説していきます。
5坪の飲食店のレイアウトの特徴
5坪とは、約16.52㎡で畳に換算すると約10畳になります。
広さを例えるとビジネスホテルのシングルルームの広さになるため、飲食店のレイアウトは無駄のない設計をする必要があります。
ここでは5坪の飲食店の特徴についてみていきましょう。
客席数
飲食店の客席数は1坪×1.5~2.0席が理想と言われています。
5坪の広さだと、7席から10席程度は確保できます。
厨房の割合
飲食店の厨房の広さは業態によって変わってきます。
カフェやバーのような軽飲食店では、店舗の20%が必要と言われていますが、レストランなどでは40%は必要になります。
カウンター席のみがオススメ
5坪という限られたスペースを有効に活用するためにはカウンター席がおすすめです。
5坪の飲食店でもテーブル席を設置することはできます。
しかし、テーブル席は稼働率を上げにくい場合もあり、例えば4人席で2人が利用することや6人席で3人が利用することとなれば稼働率は50%程度に留まり空き席を有効に活用することはできません。
5坪の飲食店では客席数も限られているためカウンター席に絞ることも、空き席を減らす工夫ができる方法の一つと言えます。
5坪の飲食店で失敗しないポイント
5坪となるとコンパクトで、内装や外装などにかける初期費用がとても少ないですが、必要最低限の間取りであるため、設備投資やコンセプトなどを慎重に絞ることが大切になります。
では、5坪の飲食店で失敗しないためのポイントについて紹介していきます。
物件の間取りに注意する
カウンター席を活用するためには間取りに注意する必要があります。
カウンター席を設置するためには、奥行きが広い作りか間口が広い作りであることが重要です。
例えば、ラーメン店やバーの居抜き物件はカウンター席である場合が多く、改装費も少なく済む場合が多いです。
エリア内の調査
レイアウトや店舗の広さが決まったら周辺の環境を調査しましょう。
大切なことはターゲット層のお客様が多いエリアであるかどうかです。
主婦層をターゲットにしたカフェがビジネス街にあっても大きな効果は生まれません。
エリアと業態の相性は重要なので、コンセプトに適した環境であるのかしっかりと調査することが大切です。
まとめ
5坪の飲食店は低資金で開業できるため、はじめて飲食店を経営したいという人でも気軽にスタートできる広さです。
しかし5坪という狭いスペースではレイアウトに注意しないと失敗する可能性も高いです。
小規模な飲食店の開業ではデザイン会社と相談しながら進めていくことをおすすめします。