近年では飲食店の厨房でセミオープンキッチンが注目されています。
オープンキッチンとクローズドキッチンの良い部分を組み合わせているためメリットが多いです。
しかし中途半端なレイアウトにしてしまうと十分に機能を活かすことはできません。
今回は、飲食店のセミオープンキッチンの特徴やポイントについて解説をします。
セミオープンキッチンとは
セミオープンキッチンはオープンキッチンとクローズドキッチンの両方の性質を兼ね揃えています。
空間の一部だけ空いており、お客様の様子をみることができるため効率の良さや見栄えの良さを高めることができます。
オープンキッチンとの違い
オープンキッチンは、ラーメン屋や寿司屋のように客席と厨房との間が空間で遮られていないため、お客様との距離が近いことが特徴です。
一方でセミオープンキッチンは、客席から見せたい部分と見せたくない部分とを分けることができます。
オープンキッチンの場合、調理過程で水や油が飛び散るような作業や臭いがきついものは扱いにくくなります。
そのためセミオープンキッチンは部分的に活用することができ、近年では注目を集めています。
セミオープンキッチンのメリット
デザイン性が高い
セミオープンキッチンでは、オープンキッチンとクローズドキッチンのどちらの特徴を活かすこともできます。
開放感のあるキッチンにしたい場合には、オープンキッチンのように厨房が客席から見えやすいレイアウトにすることができ、また壁やカウンターの高さを調整することでクローズドキッチンのように変えることも可能です。
客席から見えない部分を作ることができる
厨房の様子を客席からみることができると調理過程や清潔感などを確認することができ、お客様の満足度は上がりますが、店舗側としては見せたくない部分も存在します。
例えば、調理をする際に出るゴミや調理器具が散乱している様子はお客様の目に入れたくないと思います。
セミオープンキッチンでは、客席から見られたくないものは隠すことができるため作業者も集中しやすくなります。
セミオープンキッチンのデメリット
セミオープンキッチンでは、中途半端なレイアウトになる危険性があります。
料理の種類によっては臭いや煙などが発生することもあるため、開業する飲食店がどのような料理を提供するのかを確認し適したキッチンのレイアウトを選ぶことが大切です。
まとめ
飲食店のセミオープンキッチンはオープンキッチンとクローズドキッチンのメリットだけでなく、デメリットも引き継いでいるため注意が必要です。
飲食店の開業をする際には、厨房にどのような機能が必要になるのかを慎重に検討して選びましょう。