飲食店の椅子は、居心地の良い空間を作るために重要なポイントとされており、高さや材質、デザイン面など選ぶ際にさまざまな要素があります。
飲食店では、食事がしにくかったり、座り心地が悪い場合、お客様に良い印象を与えることができなくなってしまいます。
今回は、店舗デザインにおける飲食店の椅子を選ぶポイントについて解説をします。
飲食店の椅子を選ぶのポイント
飲食店の椅子は、お客様が快適に食事をするための重要なポイントのひとつです。
椅子の高さやバランス、材質が合っていないとお客様が不安や不快感を抱いてしまう可能性があり入店率にも影響します。
テーブルと椅子の高さ
飲食店で食事をしている際に、ゆったりしたソファでテーブルも低すぎる場合に食べにくいと思った経験などありませんか?
ローソファーなどの低い場合はローテーブルがバランス良いため、オシャレなカフェでゆったりくつろぎながらコーヒーを飲む程度の場合ならピッタリですが、ランチなどで食事をする場合には、テーブルと椅子の高さが合っていないと食べにくい姿勢になってしまい不便に感じてしまいます。
そのため、飲食店の場合では、テーブルと椅子の座面の差尺は250mm〜300mmが理想といわれています。
例えば、差尺が大きすぎると腕を上げながら食べる姿勢になり、差尺が小さいと顔から遠くなるため屈んで食事しなければいけません。
食事がしにくい飲食店では、食事が特別美味しい場合でない限り、顧客満足度が上がりにくく、リピート率を上げることは難しくなってしまうため、テーブルと椅子の高さはしっかりと確認をして設計する必要があります。
掃除がしやすい椅子を選ぶ
飲食店では、料理や飲み物を扱うため、椅子が汚れる可能性を考慮する必要があります。
もし、汚れてしまった場合、メンテナンスがしにくい椅子では、汚れや染みが残ってしまい不衛生になりやすいです。
また、革製品は重厚感があり、とてもオシャレにすることができますが、耐久性に注意が必要で、経年劣化しやすく定期的にメンテナンスが必要という特徴があります。
木材などは、汚れにくくコーティングすることもできるため、拭きとりやすく跡が残りにくい椅子を選ぶことが大切です。
座り心地の良さ
座り心地の良い椅子を選ぶことで、お客様に安心感と心地よさを与えることができます。
椅子に座った際に、安定感がなかったり、ギシギシと音がすると、お客様は安心もリラックスもできず、食事を楽しむことができなくなります。
そのため、安定感のある素材で作られた椅子を選ぶことが大事です。
店舗のコンセプトに合わせる
飲食店では、回転率によって椅子の選び方を変える必要があります。
ゆったりとした食事を楽しめる飲食店では、背もたれのある椅子を選び、回転率を重視する飲食店では背もたれをなくすことや足がつかない高さにすることで、多くのお客様が来店していただくことが可能です。
まとめ
飲食店の椅子は、店舗での居心地の良さを左右する大切なポイントとなります。
ただし、飲食店の椅子は、店舗の広さなどによって、かなりの数になってしまうこともあるため、選び方を間違えないように慎重に決めたい要素にもなります。
また、椅子は、座り心地以外にも、店舗のコンセプトに合ったデザイン性や汚れても掃除がしやすいメンテナンス面にも気を付けて選ぶ必要がありますので、店舗デザイン等にお困りの方はお気軽にご相談ください。