飲食店の客席数は、店舗の売上や回転率を計算するうえで、非常に重要な役割を持っています。
また、客席数によって店舗の雰囲気も変わるため、コンセプトに沿った設計が必要になります。
今回は、飲食店の客席数の目安や決め方のポイントについて解説していきます。
ホールと厨房の面積比のバランス
飲食店の客席の数を決める前には、まず厨房との面積比を考える必要があります。
飲食店の厨房の面積は、料理を提供する種類によって異なります。
・ホール80%:厨房20% バー・カフェ
・ホール70%:厨房30% 居酒屋
・ホール60%:厨房40% ファミレス
軽食をメインに提供するカフェやバーなどでは厨房面積も小さくて済みますが、ファミレスなど家族連れなどに料理を提供する飲食店では厨房の広さが求められます。
そして、厨房の広さは、スタッフの数や設備なども考慮し、人が動きやすい動線を確保することも忘れないようにしましょう。
飲食店での客席数の目安
飲食店の客席の数は、坪数×1坪あたりの客席数で計算できます。
一般的な飲食店では、1坪あたりの客席数は1.5席から2席が理想といわれています。
また、飲食店のコンセプトによって客席数の目安も変化します。
例えば、リラックスできる空間を作りたい場合には、ゆとりをもって1坪あたりの客席数を抑えたほうが良いでしょう。
一方で、客席数を増やすと賑やかで活気のある演出をすることができます。
開業前で飲食店の客席数を決める際には、店舗をどのような雰囲気にするかを考えて設計しましょう。
飲食店の客席数の決め方のポイント
飲食店の客席は、ターゲット層に合ったレイアウトにしなければいけません。
ファミレスやカフェ、バー、ラーメン屋など飲食店の種類によって1組当たりの人数も異なります。
例えば、1人客が多い店舗で、4人掛けのテーブル席を多く設置しても、とても効率が悪くなります。
また、客席数を多くしすぎることも問題になる場合があります。
客席を詰め込みすぎると、他の客席との間隔が狭くなり、落ち着かない印象を与えることや、空調が直接当たってしまいお客様が不快な思いをする可能性もあります。
お客様に良い印象を与えることができないと、再来店率も下がってしまいます。
このように、客席数はある程度のゆとりをもった間隔をとり、お客様の目線に立ったレイアウトにする必要があります。
まとめ
飲食店では、客席の数によって店舗の雰囲気を決めることができます。
店舗のコンセプトに合わせたデザインで、お客様にとって居心地が良く、お店の雰囲気とお食事を楽しめる客席を設計していきましょう。