飲食店の天井は、お客様の視界に入りやすいため、店舗の印象を大きく左右します。
天井には、色や高さ、素材などを変えることで、店内の雰囲気を変えることができます。
今回は、店舗デザインにおける天井の選び方のポイントや注意点を解説します。
飲食店の天井を選ぶ際のポイント
飲食店の天井を決めるポイントは、高さや素材、配色など様々な要素があります。
天井は、店舗のデザインだけでなく、安全性や衛生面にも配慮した設計が求められます。
また、壁や床など、他の内装デザインとの統一感を出すことも大切です。
天井の高さで印象が変わる
天井の高さによって、飲食店の印象を変えることができます。
入店した際に、視界に天井が入ってしまうと、お客様に窮屈な印象を与えてしまいます。
ゆとりのある空間を演出するためには、天井の高さを3m以上に設計すると良いでしょう。
また、天井を吹き抜けにすることで、より開放感のある空間を作ることができます。
天井の内装制限に注意する
飲食店では、天井の素材を選ぶ際には、建築基準法の内装制限を守らなくてはいけません。
飲食店では、天井の高さが1.2m以上の場合には、難燃材料、準不燃材料、不燃材料の使用が義務付けられています。
具体的に、不燃材料とはコンクリート、レンガ、モルタル、しっくいなどがあります。
飲食店の天井を選ぶ際には、内装制限の基準を満たした素材かをしっかり確認しましょう。
汚れにくい天井の素材を選ぶ
飲食店の天井を綺麗な状態に保つことで、清潔感のある印象を与えることができます。
煙や油を多く使用する飲食店では、天井が汚れやすいため、放置しておくと衛生面の管理が行き届いていない店舗と思われてしまいます。
そのため、掃除がしやすい状態にしておくことが大事です。
天井の素材は、高さがあるため、汚れがとれやすい素材を選びましょう。
天井の配色の決め方
天井の配色によって、飲食店の印象を変えることができるため、コンセプトに合わせたデザインにする必要があります。
店内を広く見せたい場合には、「白色」を選びましょう。
膨張色である白には、店舗を広くみせる効果があります。
また、白は明るい色であるため、カジュアルな雰囲気を作ることができ、清潔感のある印象を与えることも可能です。
一方で、高級感がある落ち着いた雰囲気を作りたい場合には、「黒色」を選ぶことがおすすめです。
黒を選ぶことで、引き締まった印象を与えることができますが、店内を狭く感じさせてしまうかもしれない点に注意しましょう。
まとめ
飲食店の天井には、店舗のイメージを大きく変える役割があることが分かったと思います。
そのため、飲食店のコンセプトに合わせた天井デザインを選ぶことで、理想の店舗を作ることができます。
天井デザインを決める際にはどんな店舗にしたいかをよく考えて設計をすることが大切です。