新型コロナウイルスの影響により、各国でも観光客が減少し、日本でもその影響により観光業が低迷していました。
しかし、近年では、徐々に入国規制が緩和したことで、外国人観光客の増加が見込まれています。
インバウンド需要は大きな経済効果があり、外国人観光客に対応した店舗作りをすることで新しいターゲット層を開拓することもできます。
今回は、インバウンド需要に対応した店舗デザインについて解説します。
インバウンド需要に対応した店舗デザインのポイント
国内のお客様と外国人観光客では、考え方や文化などが大きく異なります。
そのため、幅広いお客様に対応するためには、様々な言語や文化を理解して適応することが重要です。
ここではインバウンド需要にどのように対応するべきかを見ていきましょう。
外観やメニュー表の他言語化
外国人観光客に対応したメニュー表を作成することで、客層を大きく広げることができます。
外観やメニュー表が日本語の文字だけでは、どのような料理が提供されるかイメージすることが難しいです。
そして、お客様の中には、宗教の違いなどで食べられる食材かどうか確認したい場合もあります。
異なる言語に対応するためには、イラストや料理の写真などを店頭やメニューに載せることで、外国人観光客も安心して入店することができます。
また、日本語だけでなく、英語や中国語、韓国語、ベトナム語など訪れる観光客に合わせた言語をメニュー表に併記することで売上を伸ばすことにもつながります。
もし、多言語化が難しい場合には、メニュー表をタブレット化することや翻訳ツールを使用することも検討しましょう。
キャッシュレス決済への対応
キャッシュレス決済を導入することで、外国人観光客が利用しやすくなります。
最近では、キャッシュレス化も進んでいるところが増えてきましたが、外国と比較するとまだまだキャッシュレス化が遅いのは事実です。
最近では、現金を使用する外国人は少なく、カード決済を利用する人にとってキャッシュでしか決済できない店舗は不便に感じてしまい、商品購入までに至らないケースも出てしまいます。
そのため、カード決済に対応し、店頭に大きく表示することで、外国人観光客も理解しやすく、安心して積極的に利用してくれることにも繋がります。
トイレの洋式化
外国人観光客の中には、公共のトイレの使い方に戸惑いを感じる方も多いです。
特に多いのは、和式トイレの使い方が分からないという点で、使用する向きなどが分からず、汚れてしまう原因にもなります。
また、洗浄ボタンや便座の操作方法も国ごとに異なるため、操作に苦労する場合があります。
多国籍の観光客に対応するためには、トイレは洋式にリノベーションすることがオススメです。
また、ボタンの操作方法は、イラストや英語で併記するなど理解しやすく工夫することが大切になります。
まとめ
外国人観光客が利用しやすい店舗にするためには、多言語化もしくはイラストによる共通認識などによって理解しやすくすることが大切です。
また、宗教等による文化の違いなどにも適応した店舗作りにすることで、他店との差別化により、多国籍のお客様に対して利用してもらえることにも繋がります。
インバウンドに対応した店舗にすることで、リピート客も増加し、SNSでも拡散されれば、たくさんのお客様が来店してくれることが期待できますので、しっかりとポイントを抑えた店舗デザインにしていきましょう。