飲食店は、料理をおいしくみせることが重要になるため、内装の色にも工夫が必要になります。
暖色系や寒色系など、色によって人に与える効果が変わってくるため、適切な配色をすることで食欲を増進させることもできます。
今回は、飲食店で料理をおいしくみせるポイントについてみていきましょう。
料理をおいしく見せるポイント
暖色系を取り入れる
赤色やオレンジ色などの暖色系には、食欲を増進させる効果があります。
人は、料理を食べる際に、まず見た目で美味しさを感じています。
そのため、同じ味の料理でも、目隠しをして食べると味覚が鈍感になり、本来の味を楽しむことができなくなります。
そして、人間は、暖色系の色をみると、体内温度の上昇や血や内臓の働きが活発になるため、インテリアや内装を暖色系で統一することで、食欲を増進させることが期待できます。
店舗の上部は明るい色
店舗の上半分を白色など明るい色にすることで、広く開放感のある印象を与えることができます。
色には、室内の広さを演出する効果があり、黒などの暗い色には閉塞感や圧迫感を与え、白やアイボリーなど明るい色は部屋を広くみせます。
店舗の上部に位置する天井や壁などは、明るい配色にすることで、天井を高くみせ広々とした店内を演出することができます。
店舗の下部は落ち着いた色
店舗の下半分は落ち着いた配色にすることで、リラックスして食事ができる環境を作ることができます。
床やテーブル、椅子などを暗めの茶色や黒色にすると居心地の良い空間を作りやすいです。
日本人は、木材をみると落ち着く人が多いため、木目調の床やテーブルなどを採用することでリラックスできる空間を演出でき、逆にガラス張りやコンクリート打ちっぱなしの内装は長居しにくいといえます。
食欲を減退させる色とは
一方で、食欲を減退させる色は、青色などの寒色系があります。
なぜ、寒色系の色では食欲が増進しないのかというと、自然界には青色などの寒色系の食物はあまりないため、寒色系=食べ物と認識しにくいことが考えられます。
人は寒色系の色をみると、体内の温度や内臓の働きが悪くなり食欲をなくします。
そのため、飲食店では内装の配色に寒色系の色は多用するべきではありません。
しかし、回転率を高めるためや、長期間の滞在をさせないために、あえて寒色系を採用するという手段もあります。
まとめ
飲食店では、料理を提供するため内装の配色にも注意しなければいけません。
一般的に暖色系の色には食欲増進、寒色系の色は食欲を減退させる効果があるといわれています。
内装デザインを決める際には、配色のポイントをしっかり抑えることで売上アップに繋げることが期待できますので、デザイナーが在中している施工会社に相談することで、店舗にあったデザインを提案をしてくれます。