新型コロナウイルスの影響で飲食店では、感染症対策のための改装を考えている方も多いと思います。
飲食店の改装では、改装費用もかかるため、コロナ禍の苦しい時期にどのような対策をすべきか優先順位をつけなければいけません。
今回は、店舗デザインにおけるコロナ禍で飲食店の改装をするポイントを解説します。
コロナ禍の飲食店の改装ポイント
コロナ禍は長期的に続いており、飲食店では様々な感染症対策をすることが求められています。
せっかくの改装でも、無計画に改装を行うと、売上の低下や評判を落とすリスクがあります。
ここではどのような改装が必要なのかみていきましょう。
テイクアウトへの移行
コロナ禍によって、外食を遠慮するお客様が増加したことにより、テイクアウト専門店に移行する飲食店が増えています。
テイクアウトでは、客席を用意する必要がなくなり、店内での感染リスクが減ることが大きなメリットとなります。
テイクアウト専門店への移行が難しい場合でも、テイクアウトの窓口を設置して動線を分けるだけでも感染症対策になり、新しい顧客を得ることも可能になります。
換気システムの見直し
新型コロナへの感染は、換気が悪い場所ほどかかりやすい傾向があるため、換気システムによる対策はとても重要な役割があります。
新型コロナウイルスは、三密(密閉、密集、密接)の状態で発生しやすいことは、認知されていますが、飲食店で食事をする際には密接や密集は避けられないため、店舗側の配慮によってこまめに換気を行うことが必要になります。
ただし、窓が小さかったり窓が設置できない店舗もあるため、一言で換気と行っても不可能な場合もあります。
そのため、どんな場所でも十分な換気が行える、高機能換気設備を導入することがオススメです。
高機能換気設備は、吸気換気を両方行うことができる上に、温度調節まで可能なので窓を閉めた状態でも換気を行うことができます。
特に飲食店の場合、窓を開けることで虫の侵入や温度調節がしにくいというデメリットがあるため、高機能換気設備を導入することで、換気システムの向上を検討することも大切です。
客席の間隔
コロナ禍では、通常の座席数よりも数を減らし、空間を広くすることが重要視されています。
飲食店では、三密を避けるため客席の間隔を空けることで対策をしている店舗が多いです。
ただし、客席を減らしてしまうと、売上にも影響するため、テーブル席の数を減らしても、席を斜めに設置するなど、客席の間隔を広くとりつつ客席をひとつでも多く設置するなど空間の使い方を最大限に引き出しましょう。
一方で、客席数の減少は回転率の低下などのデメリットもありますが、感染症対策をアピールすることでお客様も安心して利用しやすくリピートや新規顧客獲得など、結果的に売上が向上することも期待できます。
まとめ
飲食店では、国や地方自治体によって、コロナ対策の補助金が利用できる可能性もあります。
補助金の時期や条件が適合していれば、積極的に利用することをオススメします。
飲食店の改装では、予算をしっかり決めてから行動することが大切なので、限られた予算の中でどのような感染症対策ができるのかを検討しましょう。