複数の飲食店などを経営する場合には、調理だけを行うセントラルキッチンの導入も検討しましょう。
セントラルキッチンでは、1か所で調理を行うため、品質管理や衛生管理を一括で行うことができます。
今回は、飲食店のセントラルキッチンのメリットやデメリットをみていきましょう。
セントラルキッチンのメリット
コストの削減が可能
セントラルキッチンを導入した場合には、複数の店舗の調理をまとめて行うため、大量に食品を仕入れることになります。
そのため、大量に発注することで原材料を安く購入することが可能となり、各店舗で調理機材や設備などを購入する費用も削減することができます。
衛生面の管理がしやすくなる
セントラルキッチンでは、調理業務を1か所で管理するため、衛生面のチェックや指導を行いやすいメリットがあります。
通常のキッチンでは、各店舗ごとに管理をする必要があり、人や場所が複数に増えることで問題が発生するリスクも増加してしまいます。
調理をする場所を1か所に絞ることで、衛生管理を徹底することが可能です。
新規店舗の増設
セントラルキッチンを採用することで、新規店舗の増設が容易になります。
新しい店舗を作る際にも、キッチン部分は必要ないため、少ない資金で小さな物件から購入することが可能になります。
そして、セントラルキッチンでまとめて調理工程を管理しているため、店舗ごとに味が異なるという問題を抱えることもありません。
セントラルキッチンのデメリット
騒音対策が必要
セントラルキッチンを導入する際には、騒音対策が必要になる場合が多いです。
仕込みを行う時間帯は、深夜や早朝になることが多いため、周辺の環境によっては、騒音のクレームなどが発生するリスクもあります。
そのような事態を避けるために、建物は防音性の高い素材を使用することが大事です。
他にも、害虫や煙などが発生する場合にも対策が必要になるでしょう。
初期投資の費用が高くなることも
セントラルキッチンは、通常の店舗と比較して、初期費用が高くなる傾向にあります。
セントラルキッチンという調理を専門に行う施設の建設や調理設備や専門のスタッフの雇用が必要となります。
また、セントラルキッチンで調理した料理を販売店舗へ配送する必要もあるため、運搬車や配送サービス料などもかかり、通常のキッチンと比較してどちらが長期的にみて経営しやすいかを慎重に選ぶことが求められます。
まとめ
飲食店で、セントラルキッチンを導入することは多くのメリットがあります。
一方で、初期費用も高くなるため、飲食店のコンセプトや規模を考慮して導入するべきかどうかを判断しましょう。