2020年4月から、店舗での喫煙ルールが大きく一新されました。
それにより、喫茶店やカフェなどでも、それらのルールに従って店舗の形を変えることが必要となりました。
今回は、カフェや喫茶店などの内装リフォームなどを考えた際に、必須知識である分煙について解説致します。
カフェ喫茶店リフォームで必要な分煙の知識
受動喫煙が社会問題となったことから、喫煙に対する国のルールが厳しくなりました。
その上で、カフェ経営者などは、分煙に対する知識を身に着ける必要があります。
新たにリフォーム、リノベーションを行いカフェを開業する場合
新たにカフェのリノベやリフォームにより開業する場合は、その店内が全席喫煙なのか、禁煙なのか、喫煙スペースを設けるのかという3つのうち1つを選択しなければなりません。
◯全席喫煙の場合
規制により多くのカフェなどが全席禁煙とされている中、全席喫煙可のカフェなどは喫煙者にとっては非常に魅力的な空間となります。
しかし、禁煙者にとっては居心地の悪い空間となり、さらに喫煙者ばかりの店内では、壁紙の変色や、換気設備を強力なものにする必要があるなど、禁煙者の割合約18%に対して、あまりにリスクが高いかもしれません。
(喫煙可の店舗では、20歳未満の立ち入りが法律で禁止されています。)
◯喫煙スペースを設けた場合
喫煙スペースを設ければ、喫煙者禁煙者ともに利用できる為、幅広く集客できます。
ですがその場合、分煙スペースとして設ける喫煙用のボックスや、禁煙場所に煙がいかないようなしっかりとした換気設備が必要など、費用面で負担がかかります。
◯全席禁煙の場合
現在、全国で禁煙者の割合が約82%を占めていることから、禁煙者の集客には、大いに期待が出来ます。
さらに、壁紙など変色や劣化を心配する必要もなく、換気設備も通常のもので十分、そして分煙ボックスなどのような特殊設備を設けなくても良いことを考えれば、非常にメリットは高いです。
喫煙スペースを設ける場合は専用スペースが必要
喫煙スペースを設ける場合、屋内であっても、屋外であっても、飲食の提供はできません。
つまり、極端に言えば、喫煙スペース内は飲食店ではない空間という事です。
さらに喫煙スペースを屋内に設ける場合には、定められた条件をすべてクリアする必要があります。
○出入口に対する風速毎秒0.2以上の確保
○壁や天井から煙が漏れてはいけない
○煙は適切な設備により屋外に排出する
これらの条件をクリアするためには、素人の知識や技術ではとても足りません。
その場合、店舗改装の専門業者に依頼し、店舗のコンセプト、お客様の年齢層や客質を考慮した最良の案を提示してもらう事が、
分煙社会で最も効率的にカフェ経営を行っていくための手段と言えるでしょう。