近年では、古民家の魅力を残しつつリノベーションをした古民家カフェが注目されています。
古民家は、現代の家屋と雰囲気が違うことから日常を忘れてリラックスできる空間を楽しむことができます。
しかし、古民家の建物の状態をしっかり確認しないとカフェをオープンしてから失敗するかもしれません。
今回は、古民家カフェにリノベーションする際に注意するポイントを解説します。
古民家カフェにリノベーションする場合の注意点
古民家をカフェにするメリットは、現代の建築にはない日本家屋の魅力を活かすことができる点にあります。
しかし、古民家をリノベーションする際にはいくつか注意しなければいけません。
特に、日本の家屋として魅力ある古民家と言われるような建物は築50年を超えているような物件が多いです。
そのため、建物の状態によっては修繕費や耐震工事が必要になり、当初予定の費用以上にかかる場合があります。
また、古民家カフェは人気がある分だけ競争率も高いので、しっかりとしたコンセプトを決めておかなければいけません。
物件の状態をチェックする
人が使わなくなった古民家は、手入れがされないまま放置されている場合があるため、色々なところが傷んでいる可能性があります。
特に、放置された物件はシロアリの被害や雨漏り、腐食、カビなどが発生しやすく、気づかないまま年数が経ってしまっていることもあります。
そのため、建物の状態が悪いと修繕費が高くなってしまうため注意しましょう。
また、古民家は現在の耐震基準を満たしていない可能性が非常に高いです。
1981年以前の建物は旧耐震基準に基づいて建築されているため、規模の大きい地震に対してどの程度の耐震性があるのか分かりません。
そのため、まずは基礎部分がしっかりしているか確認し、耐震診断を受けることをオススメします。
ライフラインが利用できるか
古民家ではライフラインが整っていない場合があるので確認する必要があります。
ライフラインとは電気やガス、水道など生活に欠かせないものを指します。
古民家は長年使われていないことも多く水道や電気設備などが故障したままになっている場合や下水が整備されていないこともあります。
また、トイレが昔のまま整備されていないため、トイレをきれいに整備する必要も出てきます。
古民家カフェにリノベーションする際には、ライフラインが問題なく使用できる環境かどうか確認しましょう。
コンセプト明確にする
古民家カフェのコンセプトをしっかりと決めておくことが大切です。
実際に似たような雰囲気のカフェを観察したりすることで、ターゲット層を把握してコンセプトを絞っていきましょう。
オープン時には、古民家カフェというだけで、ある程度の関心を得られ集客に結び付くかもしれませんし、SNSでも話題になればそれだけで足を運んでくれるお客様も増えてくるようになります。
それだけに、競争率の高い古民家カフェで継続的に売上を伸ばすためには、コンセプトを明確にする必要があります。
まとめ
古民家カフェは人気が高いため、他店舗にはない独自のコンセプトをしっかり決めなければいけません。
そして、ライフラインの整備や建物の状態を確認することで、古民家の雰囲気を残しつつも現代の設備や機能を活かすことができます。