店舗設計における床材の選び方は、見た目だけでなくメンテナンス面や特性を重視することが大切です。
しかし、床材には様々な種類があり、メリットやデメリットも異なってくるため、選ぶのに悩んでしまうこともあります。
今回は、店舗における床材の種類や特徴、失敗や後悔しない選び方を解説します。
床材の種類
床材の種類と特徴やメリットデメリットを解説します。
代表的な4つの床材の種類を知ることで失敗を回避しましょう。
クッションフロア
ビニールを使用している床の素材であるクッションフロアは耐水性や汚れが付きにくい特徴があります。
掃除がしやすい素材のため飲食店などに適しているといえます。
しかし熱に弱い特徴があり、日差しや熱湯を扱う場合は劣化しやすいことに注意しましょう。
フローリング
天然の木材であるフローリングは断熱性に優れており、湿気を調節する効果があります。
そのため、季節に応じて快適な空間を過ごすことができます。
しかし一方で、フローリングは傷がつきやすく、水によって腐食しやすいデメリットがあります。
そのため、定期的なメンテナンスを欠かさないようにすること必要があります。
塩ビタイル(フロアタイル)
塩ビタイルは、クッションフロアよりも高価になりますが、その分耐久性に優れています。
そのため、土足で使用しても傷がつきにくいです。
また、デザインも大理石の石目調、レンガ調、木目調などの種類があり、他にも色の種類も多いため、店舗に適した商品を見つけやすいです。
カーペット
カーペットは、ナイロンやポリエチレンなどの素材でできており、保湿性や吸音性があり、落ち着いた空間を作りたい場合に適しています。
しかし、汚れが付きやすく、ロールカーペットなどは清掃することが困難となります。
そのため、飲食店などの汚れやすい業種よりも、オフィスやホテルなどに向いています。
失敗しない床材選びのポイント
店舗に適した床材を選ぶ
店舗の床材のデザインを選ぶときには、床だけでなく壁や天井なども考慮する必要があります。
床と壁、天井の配色やデザインを合わせることで統一感を出すことができます。
また、店舗の種類に応じて適切な床材を選択することがとても重要です。
例えば、飲食店では床が濡れることも多いので、耐水性の強いタイルなどを選択するなど店舗に適した床材を選びましょう。
掃除がしやすい素材か
床材は、店舗のデザイン面だけで選ぶと失敗してしまいますので、メンテナンスがしやすい素材かどうかを確認して、デザイン面と機能面も考慮することがオススメです。
長く店舗の運営を続けていると、必ずメンテナンス費用がかかるため、床材を選ぶときにはどの程度の経費が必要になるのかを計算しなければなりません。
また、掃除がしにくい床の素材だと、手間や時間がかかってしまうため作業効率が悪くなります。
まとめ
店舗の床材は、デザイン性も重要ですが、掃除のしやすさなどの機能性や利便性を意識することも大事です。
床材選びでは、耐水性や断熱性などの特性の違いや費用を考慮して、予算に応じた素材を選ぶことをおすすめします。