美容室、ヘアサロンなどの床材は、店舗のコンセプトに沿ったデザインにすることが大切です。
しかし、床材をデザインだけ重要視していると、失敗してしまい、後悔する可能性があります。
今回は、美容室の床材の選び方と注意するポイントを解説します。
美容室の床材はどのような素材を選ぶべきか
美容室・ヘアサロンなどの床材の選び方は、一般的な住宅とは全く異なります。
美容室・ヘアサロンでは、髪を切ったり、パーマ・ヘアカラーなどの薬剤を使用したり、さらにシャンプーやヘッドマッサージなどでは水も使うため、薬剤などの汚れや傷などに強い耐久性を求めていきます。
しかも、スタッフだけでなく、お客様もカット台からシャンプー台へ移動することもあるため、さまざまな注意点を考慮した床材にする必要があります。
そして、お客様にとって居心地の良い空間にするためには、店舗のコンセプトにあったデザイン性にも配慮することが大切になります。
フロアタイル
フロアタイルは耐久性が高く、掃除がしやすいメリットがあります。
水洗いもでき、掃き掃除をスムーズに行えるので、清潔感を保ちやすい素材です。
特徴としては、デザインにも様々な種類があり高級感を出すことができます。
一方で、費用が高いことや保温性が低い点に注意しなければいけません。
他の素材と比較すると、費用が高くなるため初期費用がかかることや、冬には足元が寒くなるため温かみのあるカラーを選択するなどの工夫が必要です。
クッションフロア
クッションフロアは美容室に限らず多くの業種で使われている素材です。
ビニール素材のため、水が汚れに強く、掃除がしやすい点が美容室に適しているといえます。
クッションフロアは、弾力性があるため、立ち仕事でも疲れにくい特徴があり、比較的安価なため費用面でもメリットがあります。
デメリットとしては、耐熱性や耐久性が弱いため、物を落としたりすると傷つきやすい点に気を付けましょう。
床に汚れや傷がつかないための工夫
床材は、こまめなメンテナンスをすることがとても大事です。
美容室・ヘアサロンでは、多様な薬剤を使うので床が汚れやすく、放置していると滑って転倒する原因になります。
また、美容室・ヘアサロンなどは土足なので、外部から小石が入ってしまうことがあるため、床に細かい傷がつきやすいです。
そのため、傷つきやすい素材を使用する場合は、玄関マットなどで、小石が入りにくくする工夫を施すことで、床の劣化を防ぐようにしましょう。
床をリフォームするタイミング
床をリフォームする時期を間違えると損をしてしまうため、適切なタイミングを知っておくことが大事です。
一般的には、経年劣化により傷や汚れが目立ってきた時にリフォームすることを考えます。
経年劣化は、どれだけ丁寧に清掃やメンテナンスを行っていても止めることはできませんので、劣化を遅らせるためには耐久性の高い素材を選択することが大事です。
まとめ
美容室の床材はデザイン性だけでなくメンテナンスがしやすい素材を選ぶことが大切です。
床材は、傷や汚れによって経年劣化し、定期的にリフォームが必要になるため耐久性の高い床材が適しています。
そして、素材の選択以外にも、こまめな掃除や床を傷つけない工夫をすることで、清潔感を保った美容室・ヘアサロンを維持していきましょう。