近年、コロナ禍や人材不足、業務の効率化の流れなどセルフオーダーシステムを導入する店舗が増えています。
席からタブレットなどを通して注文することができるため利便性が向上する一方で、セルフオーダーシステムは機械を取り扱うために注意しなければいけない点も多くあります。
今回は、飲食店のセルフオーダーシステムのデメリットについて解説していきます。
飲食店でセルフオーダーシステムを導入するデメリット
飲食店がセルフオーダーシステムを導入することで業務効率も改善されることから導入する店舗が増えています。
しかし、セルフオーダーシステムは利便性が高くなるもののデメリットもあるため注意ポイントについて紹介していきます。
機械のトラブルが発生する
セルフオーダーを導入する場合、タブレットや機械などが故障するリスクも想定しなければいけません。
テーブルに設置するタブレットは子供が乱暴に扱ったりジュースをこぼして壊れてしまうこともあります。
また、ネットワークが繋がりにくくなり注文を受け取れなくなる不具合が発生することもあるため、予めスタッフによるオペレーションができる体制を整えることが重要です。
客とのコミュニケーションの機会が減る
注文から片付けまでがセルフで完了するシステムになっていると、お客様との会話が減ることになります。
業務の負担が減ることは良いことでもありますが、接客の良さをアピールポイントにしている場合には冷たい態度と思われてしまうこともあり注意が必要です。
小規模のワンオペ飲食店の場合、業務改善として導入を検討されることもありますが、旬の食材・オススメ料理・日替わり週替わりのメニューがある場合などは、熱意だったり魅力を伝えることで注文してもらえることもあるため丁寧な接客をしたい場合は、丁寧な接客を大切にしましょう。
適していない店舗もある
セルフオーダーシステムは全ての店舗に適しているわけではありません。
例えば、小規模な店舗で経営する場合には人手が足りておりシステムを導入することでコストだけが増えてしまう可能性もあります。
また水や油が飛び散りやすいような店舗では、故障の原因となるため避けた方がいいでしょう。
機械の操作が苦手なお客様も存在する
セルフオーダーシステムはタブレットやタッチパネルを用いるため、不慣れな客層が多い場合には効率が悪くなる可能性もあります。
高齢・年配の方をターゲット層にした店舗の場合、スマホやタブレットの扱いに慣れていないお客様もいるため、スムーズに注文ができず作業効率が落ちてしまうことも考えられます。
客の単価が下がることも
飲食店ではセルフオーダーシステムで注文をすると、客単価が低下する可能性があります。
店員による接客注文の場合は、低単価の料理ばかり注文することに抵抗を覚えるお客様も多いです。
しかしセルフオーダーシステムでは、お客様が遠慮なく注文できる環境になっているので、導入する際にはメニューに工夫をすることなどが求められます。
まとめ
飲食店にセルフオーダーシステムを導入することで、人件費の削減や非接触サービス、オーダーミスの削減などが可能になります。
一方で機械のトラブルや適していない店舗など全ての飲食店で導入すべきというわけではありません。
セルフオーダーシステムの導入を検討する際には、店舗のコンセプトを考慮し本当に必要なのか慎重に選ぶことが大切です。