美容室の開業では、立地選びがとても重要になっています。
立地は内外装と違い、リフォームなどで変更することはできないため、地域や条件などを明確に決めていくことが大事です。
今回は、美容室のコンセプトに合った立地を選ぶ手順について解説します。
美容室のコンセプトと立地の関係性
美容室の立地選びで最も重要になるのは、コンセプトに合った物件かどうかです。
具体的なターゲット層を決めておくことで、美容室のコンセプトに沿った物件を探しやすくなります。
逆に良くないのは幅広いターゲット層に対応できる店舗を作ろうとすることです。
10代から50代までの男女、学生や社会人をバランスを良く集客できる美容室というのはなかなかありません。
どのような美容室にもメインのターゲット層が存在するため、なるべくコンセプトを細かく設定しておくことが大事です。
美容室の立地を選ぶ手順とは
開業に必要なコストを設定
美容室を開業する際に一番はじめに決めることはコストの設定です。初期費用の金額によって物件、立地の選び方が変わってきます。
よくある失敗として物件に初期費用を多く投入してしまい、ほかに必要になる宣伝費や設備、人件費などが足りなくなってしまうことがあります。
そのため物件などを選ぶ前にコストなど事業計画を明確にしておき、予算の配分を決めておくことが大切になります。
ターゲット層を決めて地域を選択する
次に美容室のコンセプトを細かく設定していきます。
そしてコンセプトに合ったターゲット層を明確にして、できるだけ多く集まっている地域を選択することが重要です。
ターゲット層が少ない悪条件の立地でも成功している美容室もなかにはありますが、「島にひとつしかない美容室」や「路地裏の店舗」など集客させるためには他店にはない差別化が必要になります。
地域の探し方は、自分で統計情報などを元に探すことやマーケティング会社に依頼することもできます。
ライバル店や交通量などの状況を確認
大まかな地域を選択したらより細かいエリアに絞っていきましょう。
競合店の有無や近くのライバル店とコンセプトが被っていないかを調べていきます。
また人口や周辺の施設、交通量などを確認することも重要です。
コンセプトの条件に適した物件を探す
最後にエリアの中から適している物件を探します。
内装や外装がコンセプトと合っているか、周辺の環境などを調べましょう。
また路面店なのか商業施設内の店舗なのかで集客のしやすさも変わります。
まとめ
美容室の立地は、開業した後の経営に大きく影響してきます。
そのため、コンセプトの設計やエリアの調査は、時間をかけて慎重に行うことが重要になります。