飲食店ではトイレの設置義務を守らなければいけません。
基準を満たさないと保健所の許可が下りず開業できないことや営業停止になってしまうこともあります。
お客様の信頼を裏切らないためにも、トイレは常に清潔な状態を維持することが大切です。
今回は、飲食店のトイレ設置義務と保健所の許可の基準について解説します。
飲食店のトイレに関する設置義務とは
飲食店のトイレは自由に設置していいわけではなく、お客様が快適に過ごすためや衛生面の観点から設置義務があります。
飲食店を開業する前には必ず保健所の営業許可を申請しなければならず、トイレに関する基準も存在します。
飲食店のトイレの設置基準
飲食店の営業許可では、トイレの広さや場所、設置数などが決められています。
トイレの広さの決まり
飲食店では店舗の床面積によってトイレの設置数が決められています。
店舗の床面積が10㎡以上の場合には、男女それぞれにつき1つのトイレを設置することが必要です。
また、店舗面積が100㎡以上の場合には、男女それぞれにつき2つ以上のトイレを設置することが求められます。
従業員とお客様用で区別する必要
飲食店では従業員とお客様のトイレを区別する必要はありません。
また営業許可では、その場で飲食をしない形態の場合にはトイレの設置義務はありません。なのでテイクアウト専門店などはお客様用のトイレを用意しなくて良い決まりになっています。
トイレの設置場所
トイレは厨房に影響のない場所に設置しなければいけません。
トイレは菌が発生しやすい場所であるため、トイレと客席の間に厨房があるような動線では営業許可は下りない可能性が高いです。
またねずみや害虫などが侵入しないよう、防止するための設備を設けなくてはいけません。
トイレの設置義務に違反するとどうなるのか
飲食店がトイレの設置義務を守っていない場合には保健所から行政指導を受けることになります。
保健所からの指導や改善命令に従わないと営業停止や営業許可の取り消しになってしまいます。
またトイレの設置義務に違反している状態では、お客様に不快な思いをさせてしまうことや衛生面で問題になりクレームや訴訟に発展することもあります。
そのためトイレの設置義務を守り、定期的なメンテナンスや清掃を行って常に清潔な状態を保つことが重要です。
まとめ
飲食店においてトイレはお客様が快適に過ごすための重要なポイントです。
保健所では定期的な検査が行われます。
もし設置義務を遵守していない場合、営業停止や営業許可の取り消しなどの行政処分を受ける可能性があります。
清潔で利便性の高いトイレを提供し、お客様に快適な時間を過ごしていただけるよう努めることが重要です。
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