飲食店を開業する際に、クローズドキッチンの導入を考えている人も多いと思います。
クローズドキッチンには、高級料理店で料理に集中することができるメリットなどがありますが、中には適していない飲食店も存在するためしっかりと特徴を理解しておきましょう。
今回は飲食店のクローズドキッチンのメリットとデメリットを解説します。
クローズドキッチンの特徴
クローズドキッチンでは客席と厨房が完全に仕切られている構造になっています。
そのためお客様は食事に集中することができ、厨房のスタッフも調理に専念することができる環境を作ることができます。
クローズドキッチンは、主にフレンチなどの高級店やファミリーレストランで取り入れられています。
クローズドキッチンのメリット
客席の内装の自由度がアップする
クローズドキッチンは厨房と客席が区切られているので、内装の自由度が上がります。
オープンキッチンでは臭いや油などが原因で壁や床が劣化する可能性があるため、内装を設計する際に多くの制限があります。
クローズドキッチンではお客様の過ごしやすい、リラックスできる内装デザインを設計することが可能になります。
調理に集中できる環境
客席と遮断されている環境だと料理人は調理に集中することができます。
オープンキッチンではお客様が厨房のスタッフとコミュニケーションをとることができますが、スタッフにとっては作業に集中しにくい場合もあるかもしれません。
クローズドキッチンでは調理しやすい動線設計にすることで作業効率も向上させることが可能です。
クローズドキッチンのデメリット
客席の様子を把握しにくい
クローズドキッチンは厨房から客席がみえないため料理を提供するタイミングが難しくなるデメリットがあります。
また、客席からの距離も遠いために料理を提供する時間も遅れて、冷めてしまうかもしれません。
対策としてはホールのスタッフと連携して、配膳のタイミングを常に把握しておくことが重要になります。
衛生面を疎かにしない工夫が必要
クローズドキッチンでは客席から厨房の中がみえないためスタッフが整理整頓や掃除などのメンテナンスを怠る可能性があります。
衛生面に注意していないと料理への影響や怪我のリスクが発生するかもしれません。
掃除や整理整頓はルーティンを決めて定期的に行う必要があります。
まとめ
厨房の設計で失敗しないためには、飲食店のコンセプトを明確にすることが重要です。
店舗の厨房デザインに迷っている人は、デザイン業者に相談することも検討してみましょう。