飲食店の開業で、もっとも重要なのが、店舗物件の選び方です。
店舗物件の選びでは、予算の範囲内の条件を見つけることも大事ですが、他にも前店舗の評判や設備の状態など確認すべきポイントは多くあります。
今回は、飲食店の物件を選ぶ際の注意すべきポイントについて解説します。
飲食店の物件選びで注意するポイント
飲食店を営業可能な物件か
まず初めに、飲食店を営業可能な物件かを確認する必要があります。
飲食店は、自由に開業できるわけではなく、営業許可をとる必要があるため、冷蔵庫や調理室などの設備が整っていることや照明設備、耐水性のある床など多くの条件を満たすことが求められます。
また飲食店は、基本的にどのような地域でも営業が可能ではありますが、第一種低層住居専用地域のような閑静な住宅街の場合には、店舗兼住宅で店舗床面積が50㎡以下かつ建物の延べ面積の2分の1未満のものは可など制限があることに注意しましょう。
前店舗の評判
居抜き物件を購入する場合には、物件の条件だけでなく前店舗の評判をチェックしましょう。
特に、前店舗の閉店した理由などを知ることで、物件が飲食店に適しているかどうかを判断する材料になります。
前店舗が周辺の住民などとトラブルを起こしている場合や、接客態度などに問題があり、お客様からの評判が悪かった場合には、イメージを引きずってしまい集客がうまくいかない可能性も考えられます。
前店舗と差別化を図るためには、外観デザインを大きく変えることなど工夫が必要になります。
リース機材や設備の状態
物件によっては、中古のリース機材や設備などが既に設置してある場合があります。
残されている設備を利用できることはメリットではありますが、経年劣化など状態を確認せずに購入してしまうとトラブルの原因になります。
例えば、飲食店の開業直後に調理室が故障して使えなくなってしまったら営業を中断しなければいけません。
そのため、物件選びの際には、設備などの有無だけでなく、設備の状態や使用期間などを確認することを忘れないようにしましょう。
希望エリアの調査
物件選びでは、物件の条件以外にも周辺の環境などを確認することが大事です。
特に、店舗のコンセプトに合ったターゲット層が存在するかを調べないことは、とても大きなリスクに繋がります。
たとえ良い物件を見つけても、ターゲット客がいなければ集客は見込めないため、適切な地域であるかどうかも重要な判断基準になります。
まとめ
飲食店の開業ではできるだけ安く済ませたいという気持ちで選んでしまうと失敗する可能性が高いです。
上記のような情報収集を重ねることで失敗をしない物件選びをすることができます。