バーは、利益を出しやすく一人でも開業しやすい特徴がありますが、照明選びなどをしっかりしないと失敗してしまいます。
バーの照明は、店舗の雰囲気に合わせるだけでなく、風営法などのルールに沿った照度にする必要があります。
今回は、バーの照明選びの基本や注意すべきルールについて解説していきます。
バーの適切な明るさとは
照度とは
照度は、光の面積当たりの明るさのことでルクス(lux)という単位で表されます。
店舗において照度は、店舗スタッフやお客様が作業するためには、どの程度の明るさが必要なのかを示します。
同じ店舗内でも、厨房やフロア、トイレ、廊下などによって必要な照度は異なります。
バーにおける照度のルール
バーなどのお酒を提供するような深夜酒類提供飲食店では、風営法により20ルクス以上の照度を維持する照明設備が必要になります。
20ルクスとは、映画館の休憩中の明るさと同程度となる明るさになります。
もし、バーを開業する際に、照度が足りなかった場合には、営業許可が下りることはなく、また営業中に照度が不足していたことが発覚した場合には、罰則などを受ける可能性があります。
バーの照明の明るさは、風営法によって20ルクス以上を維持することが決まっているため、適切な照明を選ぶ必要があります。
バーの照明器具
間接照明
バーでは、間接照明を使い、落ち着きや特別感のある店舗に演出することができます。
直接照明は、提供された酒や料理以外の周りも照らしてしまうことになるため、自分だけの空間を作りにくくリラックスできません。
間接照明は、店舗全体を暗く照らし、インテリアなどをピンポイントで強調することもできます。
しかし、間接照明だけでは、店舗全体の照度を維持できないため、他の直接照明と組み合わせることが大事です。
ペンダントライト
ペンダントライトは、空間をお洒落に演出する効果があります。
カウンターの上部に設置することや、強調したいポイントに当てることなどができます。
また、ペンダントライトは、デザインが豊富であるため、色や形、吊り下げる高さなどバーに適した照明選びがしやすいです。
ダウンライト
ダウンライトは、天井に埋め込むため、圧迫感を与えずに店舗全体を照らす効果があります。
照明器具の多くは、天井から吊り下げたり、壁にかけたりスタンドライトのように床に設置したりとスペースを圧迫してしまいますが、ダウンライトは、埋め込み型のため狭い店舗などでもオススメできます。
まとめ
バーでは、提供するお酒以外にも照明デザインに拘ることが求められています。
照明のデザインや調整の強弱によって店舗の雰囲気は大きく変わります。
また、風営法など店舗の明るさにはルールがあるため専門家と相談しながら照明デザインを決めていくことで、開店までの準備がスムーズに整うようになります。